現代ではさまざまな雇用形態がある! 特徴やメリットのまとめ

現代社会には、いろいろな働き方があります。
企業に就職し正社員として働くだけがすべてではありません。

パート、派遣社員など雇用情勢も大きく変化し、さまざまライフスタイルを作ることができるようになりました。
ここでは、正社員、パート、そして派遣社員といういろいろな雇用形態について、それぞれの特徴やメリットをご紹介します。

正社員という働き方

正社員というのは、企業から正規雇用で雇われた従業員(労働者)のことです。正規職員と呼ばれることもあります。
一般的に日本で「会社員」「サラリーマン」などと言うときは正社員を指しているケースが多いです。

雇用期間を定めずに「採用から定年まで」雇われる終身雇用と、年齢とともに賃金が上がる年功序列という形態を持っていることが日本の正社員雇用の特徴になります。
「正社員」という言葉は、もともとアルバイトや派遣社員といったいわゆる非正規雇用の労働者と区別するためにできた言葉で、世界でも珍しい雇用制度であると言われています。

また、日本の雇用形態には新卒一括採用という制度があり、学校を卒業した年に採用されないと「既卒(学校卒業後数年たっている人、求職者)」となり、正社員として就職するのが格段に難しくなるという独自の制度を持っています。

正社員として働くというのは、アルバイトやパート、派遣社員などの非正規雇用労働者と比べて高い給料を毎月安定してもらえるという点で、生活的に最も安定している働き方であると言えるでしょう。
総合職と一般職の大きく2つに分類され、総合職であれば比較的早く昇進や昇格ができるようになります。

しかし一日の中で仕事に割かなければならない時間の割合が大きく、自由な時間が作れなくなるなどのデメリットもあります。
正社員として働くことのメリット・デメリットを見てみましょう。

【正社員として働くメリット】
●給与が比較的高く、安定している
正社員が貰う給料は基本的に固定給で、毎月安定して支払われます。
そのため生活の計画が立てやすかったり、安定して暮らしたりすることができるでしょう。
また会社によっては夏季と冬季にボーナスが支払われることがあるのもメリットです。

●福利厚生や社会保険がついている
社会保険、健康保険や厚生年金など、社会保険が完備されているのも正社員として働くことのメリットです。
また会社によっては住宅手当や家賃補助、交通費の支給や健康診断補助などの福利厚生があります。

●出世できる可能性がある
正社員であれば基本的には長期間働くことができ、その間に経験やスキルを培って昇進したり昇給したりする場合があります。
頑張れば頑張った分だけ出世できる可能性が高くなる働き方です。

ほかにも、正社員としての立場は社会的な信用を得られる(ローンが組みやすいなど)、転職の際に有利に働くことがあるなどのメリットがあります。

【正社員として働くデメリット】

●自分の時間が作りにくくなるかも
一日の大半を仕事に当てることになりますので、アルバイトや派遣社員のように自由に使える自分の時間を作りにくい傾向があります。

●異動や転勤がある
一定の時期になると人事異動があり、部署が変わったり、勤務地が変わったりすることがあります。
場合によっては自分の望む勤務地で仕事ができないことも。

●働きに見合った給料をもらえないことも
月給制の正社員の場合、毎日一生懸命働いても給料が固定されていますから、時給換算するとアルバイトと同額になるというケースがあります。
また、残業代を支払わなかったり、有給休暇を取らせてくれなかったりなどの、いわゆるブラック企業に就職してしまうと精神や体を壊してしまうことがあります。

正社員という働き方

パートという働き方

非正規雇用形態で働く労働者で、フルタイムではなくパートタイムで勤務します。
パートタイム労働者は、パートタイム労働法で「1週間の所定労働時間が同じ事務所の通常の労働者よりも短い労働者」と定義されており、1日や1週間で仕事に割かれる時間を大幅に小さくすることができる働き方です。
「アルバイト」という働き方もありますが、呼び方が違うだけ、非常勤の雇用スタイルという点では大きな違いはありません。
パートタイム労働者は就職先の企業や店舗と直接契約を結び入社します。

給料は時給制で、勤務した時間によって毎月(週払いの場合は毎週)支払われる給料が変動するのが特徴です。

パートはフルタイムで働かない分、給料が正社員と比べて安くなります。
しかしその分自分の時間を作りやすく、学生や主婦(主夫)などが勉強や家事の合間にお小遣い稼ぎをしたり、趣味を楽しみたい人などが働きながら自分の時間を持ちやすくなる働き方であると言えるでしょう。
パートで働くことのメリット・デメリットは以下のとおりです。

【パートとして働くメリット】

●自分の都合に合わせて働くことができる
パートとして働く最大のメリットは、前述もしているように自分の時間を作ることができるということでしょう。
勉強や家事、趣味など、自分のやりたいことをするための時間を作ることができるようになります。

●異動や転勤などがない
正社員であれば人事異動で別の勤務地に行かされたり、自分の望む職種以外の部署に回されたりすることがありますが、パート労働者にはその心配がありません。
他店舗のヘルプ(コンビニや飲食店などのチェーン店で勤務しているときに起こる、従業員が少ない他店舗のシフトの穴埋め)などで普段とは違う店舗で働くこともありますが、基本的には同じ勤務地で働き続けることができます。

●働き方次第では社会保険に加入できる
会社や労働時間次第では社会保険に加入できるケースもあります。
また、労働基準法で定められている手当(残業手当、深夜手当)などを受け取る権利もあり、条件(6か月以上勤務し、通常の労働時間の8割以上出勤)を満たせば有給休暇も取得できます。

【パートとして働くデメリット】

●安定した給料を得られない
働いた時間に応じて毎月(毎週)の給料が決まりますので、安定した収入は得にくい場合が多くなります。
また職歴としての力が弱く、パート労働者としての職歴だけでは転職の際に不利になる傾向があります。

●福利厚生、退職金が貰えない
非正規雇用のパート労働者は基本的に福利厚生や退職金などを貰えないケースが多いです。

●責任のある仕事はさせてもらない
非正規雇用のパート労働者は基本的に責任を取ることができないため、リスクの伴う責任のある仕事をさせてもらえないことが多いです。

パートという働き方

派遣社員という働き方

派遣社員とは、企業と直接契約して雇用されるのではなく、人材派遣会社(いわゆる派遣会社)と雇用契約を結び、派遣会社の紹介によって企業で働く労働者のことを言います。
派遣先企業で働く期間は、派遣契約で結んだ期間と同じ期間です。

別の仕事を紹介してもらうときは、再度派遣会社と雇用契約を結ぶことになります。
基本的には時給制です。働いた時間に応じて給料が支払われますが、アルバイトやパートと違うのは、給料を支払うのが働いている企業ではなく、派遣会社であるという点。
派遣社員と雇用関係があるのはあくまで派遣会社です。
派遣先の企業は業務に関する指示や命令をするだけで、給料の支払いや福利厚生の提供、勤怠管理などをおこなうのは派遣会社です。

企業にとって派遣社員を採用することで、必要なときに低コストで即戦力になりうる人材を手に入れられるというメリットがあります。
正社員を雇うと、給与の支払い、福利厚生の提供、各種保険の負担など、高額な費用がかかり、また労働基準法で解雇制限があるので1度採用すると簡単に解雇できません。
しかし派遣社員であれば雇用期間が決まっているので、繁忙期など多くの従業員が必要なときに限って、低予算で人員増加を図ることができるのです。

もちろん、派遣社員として働く側にもメリットがあります。
派遣社員として働くことのメリットと、デメリットを紹介しましょう。

【派遣社員として働くメリット】

●パート労働者より時給が高いケースが多い
派遣社員はパート労働者と同じように時給制です。
地域にもよりますが、パート労働者よりも時給が高くなる傾向があります。

●派遣会社が仕事を紹介してくれる
直接雇用の正社員やパート労働者の場合は自分で仕事を探し自分で面接に行きますが、派遣社員の場合は登録している派遣会社が仕事を紹介してくれるので、仕事が決まりやすい傾向があります。
ちなみに、派遣先企業に紹介される際には履歴書提出や面接が禁止されていて、個人を特定できないスキルシートによって選考されます。

●派遣会社が相談に乗ってくれる
派遣先で何か問題があったときに、派遣会社に相談することができます。
派遣先企業と話をしてくれることもあるので安心です。
また、派遣会社によってはスキルアップ研修などをおこなっているところもあり、仕事紹介や業務内容に関すること以外に関しても強い味方になってくれます。

【派遣社員のデメリット】

●正社員と比べて安定していない
給料が時給制であるというのもそうですが、派遣社員は雇用期間に定めがあるため同じ職場で長期間働き続けることができません。
時期が来れば別の企業へ移ることがほとんどです。
次に働く企業が見つからなければ仕事がない期間が生まれるなど、安定した生活は送りにくくなるかもしれません。

●仕事内容が限定的になる傾向がある
雇用期間が定められている派遣社員は、正社員と比べて責任のある仕事を任されることが少ないです。
基本的に制約の多い仕事をすることになりますので、飽きてしまうこともあるかもしれません
(企業によっては正社員並みの仕事を任されることもあります)。

派遣社員という働き方

時間に縛られない派遣社員

派遣社員であれば、パート労働者と同様に自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
派遣社員は仕事を紹介してもらうときに自分の希望を派遣会社に伝えることができるので、業種や職種、勤務地、時給はもちろんのこと、勤務日数や勤務時間なども選ぶことが可能です。
土日や祝日だけの勤務になる仕事を紹介してもらえることもあります。

平日勤務だけでは物足りない方であれば土日に仕事を入れることもできますし、「土日や祝日を使ってお小遣い稼ぎをしたいけど、バイトよりも時給が高いほうがいい」という主婦(主夫)の方が自分の都合に合わせて働くことができます。
正社員と比べて働く時間に融通がきき、なおかつパートよりも時給が高い傾向にあるのが派遣社員という働き方なのです。

時間に縛られない派遣社員

いろいろな生き方がある現代において、ライフスタイルに合わせて雇用形態も多種多様です。
この雇用形態で働いているから正しいとか、この雇用形態で働くのは間違っているとか、そのようなことはもう言えない世の中になっています。
本人がそれで満足しているのであれば、その働き方や生き方に問題はないのです。

大切なのは、自分の生き方やライフスタイルに合った働き方をきちんと選んでいるかどうかであると言えるのではないでしょうか。