派遣社員でもフレックスタイムで働けるの?

総労働時間だけを週単位や月単位で定め、出退勤の時刻は労働者が自由に選ぶことができるフレックスタイム。近年多くの企業が採用している制度ですが、もしも派遣社員を受け入れている企業がフレックスタイム制を導入している場合、派遣社員もフレックスタイムで働くことはできるのでしょうか。
ここでは派遣社員とフレックスタイムについてご紹介します。

派遣社員でもフレックスタイムで働くことは可能

原則的に、条件を満たしていれば派遣社員でもフレックスタイムで働くことは可能です。しかし派遣社員がフレックスタイムで働くにはいくつかの条件が満たされている必要がありますので、派遣先企業がフレックスタイム制を導入しているだけでは、派遣社員はフレックスタイムで働くことはできません。

派遣社員の雇用主は派遣会社です。そのため雇用形態や就業規則は派遣会社のものが適用されます。つまり、派遣会社が就業規則でフレックスタイム制を導入していない限り、派遣社員はフレックスタイムで働くことはできないということです。

労使協定を締結させる必要がある

派遣社員がフレックスタイムで働くには、派遣会社が就業規則でその制度を導入するということのほかに、派遣会社が労使協定を締結している必要があります。労使協定は所轄の労働基準監督署に提出される必要があり、締結される内容は以下のものになります。

・対象となる労働者の範囲
・清算期間
・1日の労働時間
・コアタイム(1日の中で必ず勤務しなくてはいけない時間帯)とフレキシブルタイム(その時間内であれば自由に出退社できる時間帯)の時間

※コアタイムとフレキシブルタイムについては設けたい企業のみが労使協定で締結します。

フレックスタイムで働くことで出退社の時間を自分で決められるようになるので、派遣社員として働くメリットである「仕事に関する自由度」がより増すことになります。

しかし派遣社員がフレックスタイムで働くことはなかなか浸透していないというのが現状のようです。

派遣社員がフレックスタイムで働くのは難しい

派遣社員は一般的な正社員と違い、時給制で働くことになります。そもそも総労働時間や仕事量が変わるわけではないので、派遣社員がフレックスタイムで働くことにはそれほど大きなメリットがないというのが現実です。
また雇用主が派遣会社であると言っても、実際に派遣社員の業務を管理しているのは派遣先の企業です。毎日決まった時間に出退社してもらうほうが派遣先企業も管理が楽ですし、業務のフォローなどもやりやすくなります。
このような理由からフレックスタイム制を導入している派遣会社は少なく、派遣社員がフレックスタイムで働くことは難しいと言われているのです。

派遣社員でもフレックスタイムで働けるの?

派遣社員であれば、求人を選ぶ際に出退社の時刻に関して派遣会社に自分の希望を申し出ることが可能です。もともとある程度出退社時刻の自由が利く派遣社員が、わざわざフレックスタイムで働くことにそれほどメリットはないと言えそうですね。