派遣のみんなはどう考えてる? 無期転換するorしない

派遣社員の皆さんは、「無期雇用転換ルール」というものが2018年4月から始まったのはご存知でしょうか? これは、有期契約労働者が5年以上同じ会社で契約を更新しながら勤めた場合、無期契約に転換できるという制度です。現状、無期転換を希望する・しないで大きく意見が分かれています。ここでは、それぞれの理由として多く聞かれる声をご紹介します。

無期転換する派の派遣社員の考え

ある調査では、約6割の派遣社員が「無期転換したい」と回答しています。上位3つの理由が次の通りです。

1位……雇用の安定が期待できるから
2位……ボーナスが支給されるかもしれないから
3位……交通費が支給されるかもしれないから

どの理由も、現状よりも安定した生活を望む派遣社員の声が反映されており、無期契約になることで「次の契約更新は大丈夫だろうか」といった不安が解消されるという期待が大きいことが分かります。
ただし、この制度を利用した場合、基本的には有期契約時の労働条件・待遇が引き継がれるため、2,3位に挙げられたような待遇の向上に関しては、それぞれの雇用主に確認が必要です。

無期転換しない派の派遣社員の考え

反対に「無期転換しない」と回答した約4割の派遣社員の理由は以下の通りです。

1位……賃金が上がるとは限らないから
2位……これからも今の派遣先で働けるか分からないから
3位……派遣先(配属先)を選べるとは限らないから

1位の理由を挙げた人は、この制度はあくまで無期契約への転換が狙いであり、必ずしも待遇アップが保証されたものではないということを理解していることが分かります。また、2,3位の理由から、雇用の有期・無期に関わらず、この先も自分の望む環境が用意されているのかという不安を抱える派遣社員も少なくないことが見えます。

「無期転換ルール」を知らない派遣社員は少なくない!?

あるアンケートでは、この制度について“詳しく知っている”と答えた派遣社員は約3割程度で、残りの約7割が“名前だけ知っている”“知らない”と回答しました。
無期雇用転換ルールは、権利の発生する条件を満たした労働者が無期転換を希望した場合、雇用主はそれに応じる義務が発生します。ただし、雇用主には労働者に権利が発生したことを知らせる義務はありません。今後、この制度を利用したいと考えている方は、自らこの制度についてよく知り、主体的に動く必要があるといえます。

「無期転換ルール」を知らない派遣社員は少なくない!?

いくつかの調査の結果を見ると、現状では派遣社員の中でもこの制度に対しての理解度に格差が生じていることが分かりました。派遣社員の中には、自分のライフスタイルに合わせてあえて派遣を選ぶ人もいれば、さまざまな事情で不本意ながら派遣という選択をしている人もいます。どちらにしても、無期契約になることで将来のビジョンが見えやすくなるというメリットはあるので、今後も派遣で働き続けたいと考えている人は、この制度に関心を持ってみてはいかがでしょうか?