ただ訳すだけじゃない! 翻訳者に必要なスキルとは?

翻訳者になりたいと思うと語学力にばかり注力してしまいますが、翻訳者には他にもさまざまなスキルが求められます。
今回は翻訳者が身につけておくべき能力やスキルを詳しくご説明します。

翻訳の仕事とは

翻訳は「外国語で書かれた文章を日本語に訳す」仕事です。
しかし、ただ日本語に訳すだけではなく、クライアントからはもっと質の良い翻訳を求められます。
質の良い翻訳に必要なスキルとは、以下のようなものです。

・外国語力
十分な外国語理解力
・日本語力
日本語に訳したときの日本語表現力
・リサーチ力
原文に含まれる専門用語などを自分の力で調べて理解する力
・表現力
単に訳して意味を伝えるのではなく、目の前に映像が浮かび上がるような臨場感ある文書を組み立てる力
・リスニング力
映像や音声から翻訳する際に必要となる細かいセリフや相槌を聞き取る力

ただ外国語を日本語に訳すだけが翻訳の仕事ではないことを理解しておきましょう。

翻訳の種類

翻訳の種類

翻訳の仕事には訳す文章の内容によっていくつかの種類があり、それぞれに求められるスキルが異なります。
その内容をしっかり把握しておきましょう。

・実務翻訳
主に企業からの翻訳依頼を受け持つ仕事です。
簡単な社内文書の翻訳だけでなく、その企業の業種によっては専門知識が必要となることもあります。

例えば、医療関係の契約書を翻訳するのであれば、医学用語や医療系の契約書フォーマットなどの知識を身につけておかなければスムーズな翻訳はできません。
それぞれの業界の特徴を知り、独自に使われる単語や言い回しを理解してクライアントの実務により近づくことが大切です

・文芸翻訳
書籍や台本などのストーリー性のある文書を翻訳する仕事です。
この仕事で第一に求められるのは日本語表現力です。
文芸翻訳は原作の作風をイメージしやすくかつ原文の雰囲気を壊さずに訳すことが重要です。
訳した文書を読んだだけでそのストーリーの世界が自然と目に浮かぶように訳せるのが理想です。

また、登場人物の顔や声がイメージできるような表現力、読み手の年齢や性別に合わせた表現力も必要です。
これらを身につけることができれば、この分野での翻訳家としての実力を評価してもらうことができます。

・映像翻訳
映像翻訳は映画などのセリフをストーリーの流れに沿って訳す仕事です。
こちらも表現力が何より大事ですが、訳文を映像の長さに一致させたり、1つのセリフを何パターンにも訳す能力が求められます。

また、登場人物の感情をうまく伝えるためにしっかり外国語を聞き取るリスニング力も大事です。
セリフはその映画に臨場感を持たせるためにシナリオライターが何度も修正しながら作っています。
その臨場感をそのまま表現するためにはセリフの裏に隠れている気持ちや細かいニュアンスをしっかり理解して表現する必要があり、これができると映像翻訳家として重宝される人材になれます。

以上、翻訳者が身につけておくべき能力やスキルについてご紹介しました。
翻訳の仕事をしてみたいと考えている方は参考にしてみてください。