保育士さんから見た「困った保護者」にならないために

家族などに子どもを預かってもらうあてがないワーキングマザーの場合、子どもを保育園に預けて仕事にいくことになるものです。
大切な我が子が自分の目の届かないところにいるというのは、親としてやはり心配にもなるもの。

だからと言って保育士に過剰な要求をしていないでしょうか?
保育士さんを困らせる保護者にならないために、親として心得ておきたいことについてお伝えします。

「育児」はご家庭で行うものです

トイレトレーニングや離乳食、問題行動を叱るなどといった育児行動を放棄する保護者は保育園にとっては困ってしまう保護者です。
もちろん保育園でもできる限りの対応はしてくれますが保育園が行うのは「保育」であって「育児」ではありません。
基本的なしつけや生活のトレーニングなどは家庭で行うものなのです。

また、逆に園児の問題行動を保育士が叱った場合に強烈なクレームを入れる保護者もいます。
当然ですが小さな子どもにはあまり社会性はありません。
集団生活を送る上では叱るという必要もあるということを理解しておきましょう。

子どもの体調の変化には親が対応する

子どもの体調の変化には親が対応する

仕事に行かなくてはならないのはわかります。仕事をそう何度も休めないのもわかります。
何度も早退の申請をするのは心苦しいものでしょう。
しかし、子どもの体調は良い方にも悪い方にも変わりやすいものです。

また、精神の不調が体調にあらわれることもよくあります。
仮にお迎えの依頼連絡があって来てみたのに連れて帰ったらすぐに熱が下がったなどということが多かったとしても、「どうせすぐに体調良くなるのだから、迎えの依頼をしないで」などという要望を保育園にしてはいけません。
子どもの不調は感染症などの可能性もあり、保育園側はほかの園児たちを守らなくてはならないのです。

お迎えは「子どもを引き取った」時間です

迎えの時間ぎりぎりになってから来たり、少し遅れて来たりする。

また、園には到着しているけれど、玄関に到着した時点で安心してしまって子どもをすぐには引き取らない、などということはありませんか?
親が「迎えに来た」時点ではなく、保護者が子どもを「引き取った」時点で保育園から子どもの手は離れます。
子どもの手が離れるまでは保育園側の保育時間としてカウントするのが正しいということになります。
延長保育には料金が発生しますので、園に自分が着いた時間に子どもを自分が引き取った時間であると思って行動していては、園に迷惑がかかってしまいます。

子どもを預かるのは保育士の仕事です。また、園ではたくさんの子どもを預かることにもなります。
その状況では保護者が子どもと1対1あるいは1対2、3などのごく少数で向き合っていくのと同じような対応は取れないことも多くあるでしょう。

もしもそれが不満であれば選任のベビーシッターを雇わねばなりません。
しかしその場合には保育園に預けることの何倍ものコストが掛かるでしょう。
保育士は保育のプロですが育児のプロではありません。保護者ではなく、保育士なのです。
それを理解の上で、お互いに理解と敬意を持って良い関係を作っていきましょう。